なぜ女子大生はSnapchatよりもInstagramのstoriesを使うのか?
Instagramに新機能「stories」
今や若者に絶大な人気を誇るInstagramですが、新たにstoriesという機能を取り入れました。Snapchatと同じく、投稿してから24時間経つと自動的に動画が消える、という仕組みになっています。また、特定の相手に動画を送ることができるようになりました。
Instagramといえば、お洒落かつアートギャラリー的な要素が人気の一つですが、今回のstories機能が女子大生にどう受け入れられたのか、考えてみました。
当初の反応「邪魔でしかない」
ある日Instagramをアップデートしたら、ホーム画面の上の方に丸いものが表示されました。なんだこれ。困ったときはとりあえずTwitterを開きます。そこには私と同じようにアップデートした人がInstagramについて呟いていました。
- インスタにスナチャみたいなのできたんだけど(笑)
- 邪魔でしかない
- なんでスナチャとおんなじ機能つけたの?
- 前のほうが良かった
- たぶん使わないかなー
とにかく、マイナスな反応のほうが多かったです。私も純粋な疑問としてなぜ?と思いました。当然のごとく、この頃はstoriesを使っている人はいなかったです。
え、カメラロールも載せられるんだ!と気付く
圧倒的フォロワー数を持つモデルや、ミーハーな女子大生は徐々に使い始めていたのですが、その中にSnapchatで人気の犬の加工をした自撮りを載せている友達がいました。え!犬のやつもあるの!?とInstagramのstoriesのカメラを開いても、そんな機能はなし。私はそこで初めてカメラロールの写真や動画も載せられることを知りました。(ただし、24時間以内に撮影したものだけみたいです)
これって、当たり前でもすごく大事な要素だと思うんです。Snapchatが普及して、日常の中で動画や写真を撮る機会が多くなりました。誰とどこに行ったとか、今日暑いとか、些細な事を動画に撮って一方的に誰かに送る。動画を撮るという行為とセットで動画を載せるという行為が存在しているのです。
融通さを求めてしまう
でも動画を撮る=動画を載せると決まってしまうと、それ以外のタイミングの時にすごく使いずらく感じてしまいます。例えば友達とご飯を食べているとき、運ばれてきた料理を動画で撮る。この動画は撮り終わったと同時に載せます。でも同じタイミングで撮った2ショットは「今日楽しかった」というタイミングで後に載せたかったりするのです。このように自分が好きなタイミングで公開したい、その点においてInstagramのstoriesの方が使いやすいと思います。
本格的にSnapchatが流行る前にInstagramがsrories機能をつけた
今では、私の周りの大学生のほとんどがInstagramのstories機能を使っています。Snapchatと両方使っている友達もいますが、追加機能で特定の相手に送ることもできるようになったので、次第にInstagramをメインに移行していくと思います。私自身、Snapchatはほとんど使わなくなり、Instagramのほうを使っていくようになりました。
これはなぜかというと、Snapchatが本格的に流行してほとんどの大学生が使う、という状態になる前にInstagramが先にstories機能を付けたからではないかと思ったのです。
Snapchatが一気に有名になった理由は、顔を犬で加工できる機能が一番だったと思います。「ああ、あの犬のやつね」と使っていない大学生は言っていました。動画が24時間で消える、特定の相手に送ることもできるなどという機能よりも、「犬のやつ」という認識の方が大きかったのです。多くの若者が一度は見たことがある、知っていたものの、実際に使う人はまだまだ少なかったのではないかと思います。
ただ撮りたいだけならsnowでいい
Snapchatが話題になった直後に、同じような動画投稿アプリsnowができました。私の主観ですが、snowの普及によって自撮り文化が生まれたのではないかと思います。犬だけでなく猫、ウサギ、クマ、など数えきれないほどのフィルターの種類で、とにかくはんぱなく盛れるという点でSnapchatよりも優れています。耳や鼻で顔のほとんどが隠れるからSNSにも自撮りを載せやすくなったことで、多くの女子のハートを掴みました。
snowを撮る目的は犬や猫で可愛く撮るためであり、撮ったらそのまま公開するのではなくカメラロールに保存することが目的です。何が言いたいのかというと、snowは動画投稿アプリではなくCamera360のような盛れるカメラアプリと同じ役割であるのです。Snapchatとsnowは似ていると思っている人が多いですが、両者は違うカテゴリに入っていると私は考えています。
となると、可愛い加工をするためにsnowで撮って、Instagramに載せるという流れになるため、Snapchatを使う理由がなくなるのです。
できるなら一つのアプリで済ませたい
先ほども述べたように、Snapchatが流行する前からInstagramには多くのユーザーがいて、stories機能ができても新たに友達を追加するプロセスがありません。
Snapchatの場合はTwitterにスナップコードを載せて「追加してね」というやり方が多かったですが、スナップコードを保存して開くという作業でだいたい投げ出してしまいました・・・
そうなると、同じ機能がInstagramにあるのなら、そっちをポチっと押したくなります。わざわざInstagramを閉じてSnapchatを開く必要が特にないと感じるからです。友達追加も改めてしなくて済むし、見たいときに適当に見ればいいし、そうなるとできるならひとつのアプリで済ませたいという気持ちになります。
見ても見なくてもどっちでもいい
動画投稿アプリでは、投稿する側も見る側も「見ても見なくてもいい」というスタンスが前提にあると考えています。投稿の重要度が低いため、タイムラインとして追いかける必要がない。だって24時間経てば消えちゃうんだから。そのくらいの気楽さがちょうどいいのです。
気楽さの点で言うと、stories機能は、いいねを押す必要がないという点もあります。私の場合、Instagarmって数ある写真の中でとっておきの1枚を選んで、綺麗に加工して載せるイメージです。とりあえず撮って載せたり、自分が納得できない見栄えのものは載せるのをためらいます。なぜなら「いいね」の数を気にしてしまうからです。いいねのために投稿してるわけじゃない、でもいいねが少ないとちょっと気にしちゃう。その点でstories機能はノーストレスなのです。
まとめ
- 24時間で消える
- カメラロールの写真、動画を載せられる
- 特定の相手に送ることができる
- 改めて友達追加する必要がない
- タップで次の人の動画に切り替えられる
Snapchat
- 24時間で消える
- 特定の人に送ることができる
- 犬の耳のように可愛く加工できる
やっぱりInstagramのほうが使いやすいのかな、という結果になりました。でも犬の耳のような加工ができるという点ではSnapchatは需要があると思います。
おわりに
動画投稿アプリの普及によって日々の生活の中で動画を撮影する機会が増えましたが、個人的に動画は飾っていないありのままの感じがあって好きです。
24時間で消えるのもいいけど、 消えずに残る動画投稿アプリもあったらいいなと思います。
のちのち思い出を振り返る時も、写真より動画のほうが記憶が鮮明に思い出せるのではないでしょうか。